【ネタバレ】ただのホラーじゃない!「クワイエット・プレイス」の感動が深まる11のトリビア

2019年4月1日

 “音を立てれば即死”というキャッチコピーで公開され、日本でもヒットを記録したホラー映画「クワイエットプレイス」。

 音に反応して襲いかかる未確認生命体によって、滅亡状態となってしまった地球を舞台に、厳格なルールと手話を駆使して生き残る家族の姿を描いています。

主演は「メリー・ポピンズ リターンズ」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のエミリー・ブラント。彼女の夫であるジョン・クラシンスキーが監督を務め、劇中でも夫役で共演しています。娘、息子役のミリセント・シモンズとノア・ジュプの熱演も白眉。一級品のスリリングな物語を紡いでいきます。

 ホラー映画ではありますが、作品で最も重要な部分は、鑑賞者の心に深く残る“愛情の物語”。ホラーが超苦手な私でも、その物語にはグイグイ引き込まれ、最後は予想外のめちゃめちゃ温かい涙を流していました。

 そこで今回は、今作への理解と感動が深くなる11のトリビアを紹介します。

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1.モーションキャプチャーでは…

 “宇宙からやってきた未確認生命体”のモーションキャプチャーの数シーンで、ジョン・クラシンスキー監督が自分で演じている。

2.娘リーガン役の少女は…

 リーガンを演じるミリセント・シモンズは、幼少期から実際に耳が聞こえない。彼女にとって「ワンダーストラック」に続き、2作目の映画である。

3.バスタブの出産シーンは…

 エミリー・ブラント演じるエヴリンの“バスタブでの出産シーン”は、ワンテイクで撮影されている。ジョン・クラシンスキー監督によれば、カットをかけた直後にブラントは役から離れ、クルーに「みんな、お昼は何にする?」と聞いた。

4.監督が一番嬉しかった評価は…

 出演もしたジョン・クラシンスキー監督は、今作への評価で最も嬉しかったのは、ホラー作品の巨匠であるスティーブン・キングの4月6日のツイートだった。「『クワイエット・プレイス』は類い稀な作品」。クラシンスキーにとって、3度目の監督作品である。

5.撮影日数は36日間

 36日間で撮影されている。なかでもオープニングシーンは、全体の最後に撮影された。父親役のジョン・クラシンスキーが、ヒゲを剃る必要があったため。ニューヨークのNew Paltzのウォルキーバレーで撮影されている。

6.劇中セリフの数

 劇中では、25のセリフしかなかった。

7.ドアの開け閉め

 劇中、ドアは一度も開けたり閉めたりされていない。しかしトラックは例外。

8.夫婦共演の“幸福”

 エンタテインメントメディア「E!ニュース」のインタビューで、ジョン・クラシンスキーはこう語っている。「(妻である)エミリー・ブラントの作品を監督することも大好きだが、監督するより共演することを好んでいる。なぜなら、彼女は素晴らしい女優であり、(魅力を引き出せず)台無しにしてしまいたくないから。でも、彼女と共演することは幸せであり、楽しいこと。僕たち夫婦は、いつも何かをともにしたいと思っている」

9.“未確認生命体”のデザイン

 ジョン・クラシンスキーは、未確認生命体をとても特別なものにしたかったため、VFXの制作スタジオ「インダストリアル・ライト&マジック(ILM)」のベテランスタッフ、スコット・ファーラーに相談している。Scott Farrarと話し合った。ファラーが過去に関わっている作品は「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」「バックドラフト」など。

10.ジョン・クラシンスキーが泣かされた出来事(ネタバレ注意)

 ジョン・クラシンスキーは、セットのなかで娘役ミリセント・シモンズに泣かされたことがある。とても重要な、父親と子どもたちの最後のシーン。オリジナルの台本では、父は「I love you.(愛している)」とだけ英語の手話をすることになっていたが、手話が扱えるシモンズは「I’ve always loved you.(いつだって愛している)」にしようと提案。ジョンはそのことに涙を流した。

11.未確認生命体はどこからやってきたか(ネタバレ注意)

 父親の作業場には、いくつもの新聞の切り抜きが貼ってあるが、そのなかに「meteor hits Mexico with the force of a nuke(隕石がメキシコに飛来!)」と見出しがある。未確認生命体がどのように地球にやってきたかが説明されている。