【ネタバレ】「メリー・ポピンズ リターンズ」が100倍ハッピーになる20のトリビア

2019年4月1日

 “ディズニー史上最高のハッピー”と称され、ヒットを記録中の「メリー・ポピンズ リターンズ」。

 主演のエミリー・ブラント、共演のメリル・ストリープ、監督のロブ・マーシャルが、「イントゥ・ザ・ウッズ」以来のタッグを組んでいるほか、同作のキャスト・スタッフが多く参加しています。

 「メリー・ポピンズ」から数えて約54年ぶりの続編となったわけですが、前作キャストのカメオ出演もたくさん。いろんな世代に感動を巻き起こす今作だからこそ、たくさんの面白いトリビアがありました。

1.主演女優は“妊娠中”にオファーを受ける

 前作「メリー・ポピンズ」の脚本が書かれたとき、ウォルト・ディズニー自身がメリー・ポピンズ役に「サウンド・オブ・ミュージック」などのジュリー・アンドリュースにオファーしたが、彼女は妊娠中だったため、オファーを一度断っている。その後、熱意が実り、アンドリュースは出演することになった。

 さらに今回、エミリー・ブラントも妊娠中にオファーを受けた。新旧の主演女優は、妊娠中にオファーを受けたという共通点がある。一方でアンドリュースは、バルーンレディとしてカメオ出演しないかとラブコールを受けたが、「これはエミリーの作品であり、私自身もそうであってほしい」と断っている。結果、バルーンレディには1作目のメリー・ポピンズ役の候補として名が出ていた、アンジェラ・ランズベリーに決まった。

2. 90歳を超えるディック・バン・ダイクのダンス

 彼はダンスシーンで、4つの振り付けを提案された。4段階の難易度にわかれているものだ。90歳を超える彼は、最も難しいダンスのルーティンを彼は選び、誰の助けも受けず撮影を乗り切った。

3.手描きアニメーションへのこだわり

 メリー・ポピンズがバンクスの子どもたちをアドベンチャーにつれていく幻想的なシーンにおいて、ロブ・マーシャル監督は、伝統的な手描きアニメーションを使うことを決めた。それは、彼が観客に1作目を連想し、ノスタルジーを感じてもらおうと考えたから。一方でディズニー側はコンピューターアニメーションを使いたがっていた。監督はディズニー側に手描きでやりたいと強く抗議し、最終的に許可を得た。

4.ジュリー・アンドリュースの本作への評価

 前作主演のジュリー・アンドリュースは、エミリー・ブラントがメリー・ポピンズを演じることを「Wonderful」と評価。ブラントは、その太鼓判に対して「Lovely」と返している。またブラントは、アンドリュースの評価を聞いて涙したという。

5.末っ子ジョージーの歯が…

 バンクス家の末っ子ジョージーを演じた子役ジョエル・ドーソン。撮影中に乳歯が抜け落ちてしまったため、期間中ずっと、差し歯をしてた。

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6.タイトルカードへのオマージュ

 オープニングで表示されるタイトルが、チョークで書かれたようなデザインになっている。これはオリジナルの『メリー・ポピンズ』のオマージュである。

7.人気楽曲「Trip a Little Light Fantastic」のシーン

 撮影に2週間を要している。50人以上のダンサーが同じスクリーンに入っていたこともある大掛かりな撮影となった。

8.家政婦エレン役のジュリー・ウォルターズは…

 家政婦エレン役を務めたのは、「ハリー・ポッター」シリーズでモリー・ウィーズリーを演じた英女優ジュリー・ウォルターズ。なんと彼女は、キャリアでずっと、ジュリー・アンドリュースと間違え続けられていた。街で間違って声をかけられることが続き、ファンに「人違いだ」と言い出せなかったため、アンドリュースのサインを真似て書いていたそう。「Supercalifragilisticexpialidocious」とサインに書いてあげたこともあるらしい。

9.エミリー・ブラントとメリル・ストリープの役が逆

 エミリー・ブラントとメリル・ストリープは、「プラダを着た悪魔」「イントゥ・ザ・ウッズ」に続き3度目の共演。今作では、彼女たちの役柄が逆になっており、ブラントが主演、ストリープが助演に回っている。

10.歌唱シーンは音楽と歌が別々で録音

 歌唱シーンにおいては、歌と演奏は別々に録音されている。しかし撮影では、俳優たちがセットで実際に歌っており、だからこそ歌のシーンには生命力が宿っている。

11.新旧のジェーン・バンクス役女優が対面

 マイケルの姉ジェーン・バンクスを演じたのは、声が魅力的な英女優エミリー・モーティマー。彼女は、撮影中にカレン・ドートリスに会うことができた。ドートリスは1作目のジェーンを演じており、今作ではカメオ出演。新旧のジェーンが顔をそろえ、現場に美しい時間が流れた。

12.アニメーション制作には70人以上が参加

 1作目と同様に、今回は実写と手描きアニメーションが融合。アニメーションのスーパーバイザーは、ジム・キャポビアンコ(「レミーのおいしいレストラン」の原案者)とケン・ダンカン(「ヘラクレス」の作画監督)が担当した。

 制作には70人以上のアニメーターが関わっており、そのうちの何人かは、すでにリタイアした人たちだった。リタイアした人たちは、16カ月間、デザインとクリエイトに雇われていた。アニメーターたちはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオやピクサーなどからやってきており、2Dの手描きアニメを手がけた。鉛筆と紙とスキャナーで作業し、パソコンで彩色などの仕上げを施した。

また、キャラクターデザイナーは、ジェームズ・ウッズとジェームズ・バクスター。今回は、1作目の“ペンギン”のリデザインに携わっている。

13. 2007年の「魔法にかけられて」以来

 ディズニーにおいて実写とアニメの融合は、2007年の「魔法にかけられて」以来、初めての作品。縮小傾向にあるこの手法だが、前述の通り、ロブ・マーシャル監督は前作へのオマージュのため、強い情熱をもって採用している。

14.映画が始まって20分間経過しないと…

 映画が始まって20分間経過しないと、主演のエミリー・ブラントが登場しない。

15.「マンマ・ミーア」の3人が集結

 「マンマ・ミーア」でも共演したメリル・ストリープ、コリン・ファース、ジュリー・ウォルターズが、今作でも再共演している。ファンにとって嬉しいシークエンスが満載。

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16. 448のオリジナルコスチューム

 コスチュームは448個用意されており、トプシー役のメリル・ストリープの衣装が最も制作に時間がかかっている。衣装部の8人が5週間かけ、正面のデザインをてがけた。さらに、それを6パターンも作らなければいけなかった。

17.メリー・ポピンズ役に噂されていた女優

 エミリー・ブラントより前に、ケイト・ブランシェットやブレイク・ライブリーの起用が噂されていた。

18.思い出深いテディベア

 メリー・ポピンズがジョン(ナサニエル・サレー)にテディベアを手渡すシーン。このテディベアはサレー自身の私物であり、彼の祖母と大叔母が編んだもの。祖母と大叔母はともに映画公開前になくなっており、それだけにサレーにとって非常に思い入れが深いシーンとなった。

19.「シンデレラ」以来の参加

 衣装を手がけたサンディ・パウエルは、2度目のディズニー作品参加。1作目は「シンデレラ」。

20.実は親戚関係にあるキャスト

 ディック・バン・ダイクとコリン・ファースは、実際に親戚関係にある。ファースが甥。