実写「ポケモン」、ハリウッド版「ゴジラ」、コンフィデンスマンJP… 5月の注目映画特集
令和の時代を迎え、すっかりゴールデンウィークも終わり、映画クラスタは「アベンジャーズ エンドゲーム」の話題で持ち切りの今、5月公開の注目映画をご紹介します(いまさら)。
実写「ポケモン」や、ハリウッド版「ゴジラ」、そして世界的ヒットメーカーが放つ話題作などが目白押し。「エンドゲーム」で燃え尽きている場合じゃないんですよ!
「名探偵ピカチュウ」(5月3日)
「ポケットモンスター」を初めて実写映画化。ピカチュウの可愛すぎるビジュアルとは裏腹に、おっさん声というギャップが売り。とにかくピカチュウが可愛いけど、それ以上に見どころがありすぎる傑作です。何度でも見られる系の、心地よい映画でもあります。
Twitterで感想を書いたら、すーっごいバズった。
「ラ・ヨローナ 泣く女」(5月10日)
現在、ホラーやエンタメ映画をつくらせたら世界で一番の才能を発揮するジェームズ・ワンが製作を手がけた新作。「ソウ」「死霊館」「ワイルド・スピード SKY MISSION」「アクアマン」と次々とヒット作を放ってきたワンですが、今回は中南米に伝わる怪談をベースに物語を紡いでいきます。
愛する夫に浮気をされ、嫉妬に狂った結果、夫が世界で一番愛する我が子を溺死させてしまった女ヨローナ…。そのことを後悔し、嘆き苦しんだ彼女は自ら川に身を投げた。呪いとなってこの世をさまようヨローナは、子どもたちをさらっていく。
時を経て1970年代のロサンゼルス。ソーシャルワーカーのアンナは子どもたちが危険にさらされているという、ある母親からの助けを無視してしまうが、それは泣き声を聞いた子どもが必ず連れ去られてしまうヨローナの呪いだった。そして、ヨローナが次のターゲットとして狙いを定めたのは、アンナの2人の子どもたちだった。
http://wwws.warnerbros.co.jp/lloronamoviejp/
「オーヴァーロード」(5月10日)
「スター・ウォーズ」「ミッション:インポッシブル」シリーズなどを手がけた、J・J・エイブラムスが製作したサバイバルアクション。めちゃめちゃテンションが高い驚きの展開に、脳汁が溢れて止まらない系の作品です。第2次世界大戦時、ナチス占領下のフランスの小さな村を舞台に、思わぬ敵と戦うはめになった米軍兵士の姿を描いています。
1944年6月、ノルマンディー上陸作戦が開始された直後。ナチス占領下のフランスに、侵攻作戦の成功を担う重要な使命を帯びた米軍の落下傘部隊が送り込まれる。激戦を潜り抜けて経て生き残った兵士たちは、ナチスの要塞となった教会の塔に潜り込むが、地下にある謎めいた研究所で、これまで誰も見たことのない敵と遭遇する…。
「コンフィデンスマンJP」(5月17日)
邦画からはこちら。長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が共演し、「キサラギ」など上質なコメディ(?)を紡いできた古沢良太が脚本を担当。人気を博した月9ドラマを、スケールアップして映画化しています。長澤まさみが「キングダム」とは180度異なるマシンガン・コメディを繰り広げます。それがひたすら心地よいばかりでなく、どんでん返しにぶっ飛ぶこと間違いなし。小手伸也の存在感も良い。
天才的な知能を持つが詰めの甘いダー子(長澤)と、彼女に振り回されてばかりのお人よしなボクちゃん(東出)、百戦錬磨のベテラン詐欺師のリチャード(小日向)の3人の信用詐欺師は、香港マフィアの女帝ラン・リウ(竹内結子)が持つと言われる伝説のパープルダイヤを狙い、香港へ飛ぶ。3人がランに取り入るべく様々な策を講じる中、天才詐欺師ジェシー(三浦春馬)も彼女を狙っていることが判明。さらに以前ダー子たちに騙された日本のヤクザ・赤星(江口洋介)の影もちらつきはじめ、事態は予測不可能な方向へ展開していく。
https://confidenceman-movie.com/
「レプリカズ」(5月17日)
キアヌ・リーブスがひどい目にあう系の映画。今回は愛する家族を失い、倫理観をぶっ壊して暴走していく科学者を演じています。「ノック・ノック」でも思ったんですが、キアヌは映画でひどい目にあっている自分を見るのが好きなんでしょうか? だとしたら変態だ。(悪い意味で)
人間の意識をコンピュータに移す実験成功を目前にした神経科学者ウィリアム・フォスターは、突然の事故により最愛の家族4人を一度に亡くしてしまう。失意の中でフォスターはタブーを犯し、家族の身体をクローン化させ、意識を移し変えることで完璧なレプリカとしてよみがえらせることに成功する。家族との幸せな日々を再開しようとするウィリアムの前に、研究サンプルとして家族を奪おうとする政府組織が襲い掛かる。
「貞子」(5月24日)
Jホラーの代表作が、原点回帰で復活。もはや“ゆるキャラ”同然の扱いを受けている貞子ですが、今回はガチのマジで怖い貞子を目指して製作されています。もう怖くもなんともないなんて、言わせないよ絶対。
時代の変化に合わせ貞子も進化。今まではビデオを見た者のもとに、ブラウン管テレビを通して会いに行っていましたが、今回はSNSや動画共有サービスを介して恐怖を巻き起こします。キャッチコピーは「撮ったら死ぬ」。
心理カウンセラーの茉優は、警察に保護された1人の少女を担当することに。全ての記憶を失い自分の名前すら言えない少女と向き合う茉優だったが、次第に彼女の周囲で不可解な出来事が起こり始める。一方、WEBマーケティング会社に勤める祐介の薦めでYouTuberとなった茉優の弟・和真は再生回数を稼ぐため、5人の死者を出した団地の火事跡に忍び込んで心霊動画を撮ろうとするが……。
「アナと世界の終わり」(5月31日)
ゾンビとミュージカルをかけ合わせた異色作。「ショーン・オブ・ザ・デッド」×「ラ・ラ・ランド」とも言われ、世界各地のファンタスティック映画祭で話題を呼びました。
イギリスの田舎町リトル・ヘブン。幼い頃に母を亡くした高校生のアナは、現在は父トニーと2人で暮らしている。夢も希望もないこの町にうんざりしている彼女は、父に内緒でオーストラリア旅行を夢見てバイトに励む日々を送り、幼なじみのジョンはそんな彼女の夢を応援しながら密かに思いを寄せている。しかしクリスマスイブに旅行の計画がバレてしまい、アナと父は大ゲンカに。翌日、いつも通り学校へ向かっていたアナとジョンの前に突如として血まみれの男が現れ、ジョンに襲いかかる。アナは咄嗟にシーソーを使って男を撃退するが、なんと男の正体はゾンビだった。クラスメイトたちと合流したアナとジョンは、学校に取り残された学生たちを救出しに向かうが…。
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(5月31日)
日本が生んだ怪獣映画の金字塔を、ハリウッドで映画化した「GODZILLA ゴジラ」シリーズ第2弾。前作から5年後の世界を舞台に、モスラ、ラドン、キングギドラなど続々と復活する神話時代の怪獣たちとゴジラが、世界の覇権をかけて戦いを繰り広げます。また、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようと、未確認生物特務機関「モナーク」に属する人々が奮闘する姿も描きます。
5月最大の注目作です。予告編がとにかく良い。迫力がえげつない。傑作の予感がプンプンします。監督のマイケル・ドハティは超ド級のゴジラオタクであり、海外のオタクが金にものを言わせて作り上げた、なんともレジェンダリーらしい趣味映画をとくとご覧あれ。
都内在住のライター・編集者・映画評論家・マーケター。新卒で入社した広告会社を2年ほどで転職、現在は大手WEBメディアで活動中。好きな映画は、ベタに「エターナル・サンシャイン」「アベンジャーズ エンドゲーム」など。
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