社会現象的大ヒット間違いなし! 2019年公開の“見るべき映画”【1月編】

「マスカレード・ホテル」

 2018年11月に公開された映画「ボヘミアン・ラプソディ」は、興行収入100億円突破と、誰もが予想だにしなかった社会現象的ヒットを記録中です。2019年は、果たしてどんな映画が大ヒットを飛ばすのでしょうか?

 この記事化から今後、数回にわけて、は、2019年公開映画において、社会現象的ヒットを巻き起こす可能性のある作品をご紹介していきます。まずは公開中の1月編です。

「十二人の死にたい子どもたち」

 杉咲花さん、新田真剣佑さん、北村匠海さん、高杉真宙さん、黒島結菜さん、橋本環奈さんという、超豪華な若手俳優陣がし烈な演技バトルを繰り広げます。閉鎖された病院を舞台に、それぞれの理由で安楽死をするため集まった12人の少年少女が、そこにいるはずがない13人目の少年の死体を発見。犯人捜しが始まり、その過程で少年少女たちの死にたい理由が徐々に明らかになっていくことで、変化していく人間関係や心理を描きます。

 見どころは、5台のカメラを同時に回すという“ライブのような手法”で撮影された、俳優陣のここでしか見られない“魂の演技”。吉川愛ら、必ずやブレイクするキャストの存在も見逃せません。すでに大ヒットを記録中。若手キャストの生き様を、その目に刻んでください。


「サスペリア」

 傑作ホラーのリメイク。ベルリンの世界的舞踊団「マルコス・ダンス・カンパニー」が舞台で、カリスマ振付師マダム・ブランのレッスンを受けた者が、次々と謎の失踪を遂げる恐怖を描きます。

 「血のりさえも美しい」と言われるほど耽美的ですが、演出や音楽は常に根源的な恐怖を与えます。ダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン、クロエ・グレース・モレッツら豪華女優の“美の競演”と、ロックバンド「レディオヘッド」のトム・ヨークが初挑戦した映画音楽も要注目です。


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「マスカレード・ホテル」

 平成を代表するスター・木村拓哉さんが主演し、東野圭吾のベストセラー小説を映画化。不可解な連続殺人の真相を追ってホテル・コルテシア東京に潜入した警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介(木村さん)と、彼のホテル業務の教育係となった山岸尚美(長澤まさみさん)が、利用客のなかから“マスカレード(仮面)”を被った犯人を見つけ出そうと奮闘するさまを描きます。

 刑事役に初挑戦した木村さんですが、劇中ではホテルマンの業務に四苦八苦。笹野高史さんに客に怒鳴られたり、生瀬勝久さんに首根っこをつかまれ恫喝されるなど、スター的イメージからは一線を画すちょっぴり情けない木村さんが見られます。また、ミステリーとしてもスリリングに展開されまので、満足度は高いです。ドラマ「HERO」好きにはたまらない仕掛けもありますので、お楽しみに。

「バジュランギおじさんと、小さな迷子」

 インド映画としては世界で歴代3位となる興行収入をたたき出した名作。戦争や外交摩擦が絶えず、超仲が悪いインド・パキスタン間を舞台にした感動作です。

 声が出せないパキスタンの少女シャヒーダー(マルホートラ)は、インドのイスラム寺院に母親と願掛けに出かけるが、その帰り道でインドに取り残されてしまいます。そんななか、ヒンドゥー教ハヌマーン神の熱烈な信者・パワン(サルマーン・カーン)と出会います。迷子の少女を預かることにしたパワンですが、少女がパキスタンのイスラム教徒だと分かり驚がく。歴史、宗教、経済など様々な対立を重ねるインドとパキスタンの現実を背負いながらも、パワンは国境を越え、シャヒーダーを家に送り届けることを決意します。

 アメリカの辛口映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、なんと満足度100%の超高評価。その理由は、どこまでも優しく、どこまでも温かく、どこまでも感動的な物語にあります。パワンの愚かなまでに真っ直ぐな心が、インドとパキスタンの仲の悪さを超え、「人は分かり合える」という普遍的なメッセージを伝えます。そして、シャヒーダーの天使的なかわいさに、何度癒されることか。ベタですが、笑って泣けて、胸にはじんわりとした柔らかな余韻が残る1本です。

 

 1月編はここまで。次回は2月編を更新します。