「シティーハンター」原作者・北条司が映画監督に初挑戦! 製作経緯や物語の詳細は?
「シティーハンター」「キャッツ・アイ」などの人気漫画家・北条司さんが、実写映画の“総監督”に挑戦しているようです。タイトルは「エンジェルサイン」。“サイレントマンガオーディション”に応募された数編と、北条さん自身によるオリジナルストーリーを組み合わせ、“愛の物語”を創出していくとのことです。
「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」が興行収入13億円、観客動員100万人を突破し、フランス実写版や中国実写版が2019年内に日本でも封切られる予定。北条さん自身は「偶然だよ」と否定されるでしょうが、俄然「シティーハンター」熱が高まっている現在、めちゃめちゃ注目度が高くなりそう。
製作経緯や北条さんのコメントなど、以下に見ていきましょう。
サイレントマンガオーディションとは?
日本マンガ最大の魅力である“演出力”を審査する賞として、セリフを使わない短編「サイレントマンガ」を募集。日本マンガ特有の文法を使った応募作品を世界中から集め、セリフがないからこそ言語や国境を越えて互いが解りあえる、レベルの高い作品が応募されています。
これらは世界に通用する物語の原石として、アニメや実写ドラマ、映画になっていく可能性を大きく秘めています。先んじて実施されていた「月刊コミックゼノン」が主催する国内向け「サイレントマンガオーディション」からは、ドラマ化もされた「トレース 科捜研法医研究員の追想」の古賀慶さんなど、若き漫画家がすでにデビューし活躍しています。
製作の経緯
企画を立ち上げたのは、「月刊コミックゼノン」を発行する出版社「ノース・スターズ・ピクチャーズ」の代表取締役・堀江信彦さん。彼は週刊少年ジャンプ時代に「キャッツ・アイ」「シティーハンター」の担当編集として北条さんを支え、5代目編集長を務めたお方です。
2000年に北条さんをはじめ「北斗の拳」の原哲夫さん、「よろしくメカドック」の次原隆二さん、声優の神谷明さんらとともに独立し、新たに会社を設立。編集・出版や多角的なビジネスを行う一方で、世界に漫画の才能を求め、後進の育成にあたるためサイレントマンガオーディションを主催しています。
堀江さんのビジョンと熱意に共感し、北条さんが総監督を担うことで製作がスタートしました。現在、撮影の真っ最中で、キャストや物語、公開日などの詳細は、後日発表されるとのことです。
北条司さんプロフィール
1980年に「週刊少年ジャンプ」に掲載された「おれは男だ!」でデビュー。81年から「キャッツ・アイ」を連載し、85年から「シティーハンター」を執筆、多くのファンを魅了。2001年から「週刊コミックバンチ」「月刊コミックゼノン」にて「エンジェル・ハート」を長期連載し、「シティーハンター」の“もう一つの物語”を描きました。
コメント
マンガを描くのとは違い、映画制作はとても新鮮です。気を引き締め、粛々と臨んでいきたいと思っています。
都内在住のライター・編集者・映画評論家・マーケター。新卒で入社した広告会社を2年ほどで転職、現在は大手WEBメディアで活動中。好きな映画は、ベタに「エターナル・サンシャイン」「アベンジャーズ エンドゲーム」など。
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