【希望わく良作!】春・新生活に見たいオススメ映画

 入学式、入社式を迎える4月に向けて、新生活の準備を始める方も多いのではないでしょうか。新生活は希望があふれる一方で、なにかと不安やストレスを抱えやすい季節でもあります。

 「仕事に馴染めるだろうか」「人間関係は大丈夫だろうか」「落ち込んだりはしないだろうか」などなど…。不安ですよね。

 そこで今回は、気分を一新できる“サプリメント”のような映画をご紹介します。未来への希望がわいたり、元気がもらえたり、不安な気持ちがスッと和らいだり、そんな良作をご覧ください。

 PCやスマートフォンなどの動画配信で鑑賞できる作品はURLも記載しますので、あわせてご参照ください。

定番中の定番! 新生活の喜びと悩みを描く傑作アニメ映画

「魔女の宅急便(1989)」宮崎駿監督

 ご存知、スタジオジブリの長編アニメーション。修行の旅で港町にたどりついた13歳の魔女・キキが、初めての仕事や恋を経験し、時に喜び、時に悩みながら成長していく過程を描きます。

 荒井由実による楽曲「やさしさに包まれたなら」「ルージュの伝言」や、「このパイ嫌いなのよね」というセリフなど、約30年経つ今も色あせない名作です。興行収入でも大ヒットも記録し、本作をきっかけに、ジブリが“国民的アニメ映画”の地位を確立していきます。

 いわば“はじまりの作品”とも言える1本。第一歩を踏み出す“あなた”に。

働く女性に共感! 主人公の思いと温かな感情が染み入る映画

「繕い裁つ人」(2015)三島有紀子監督

 主人公は兵庫・神戸の仕立て屋「南洋裁店」を営む南市江(中谷美紀さん)。デパートからのブランド化の依頼にも興味を示さず、先代の祖母が常連のために作っていた服を直し、たまに新しい服を作る日々を描きます。

 市江が常連客のオーダーメイドにこだわる思いや、洋裁にかける姿勢。プロフェッショナルの仕事ぶりに感化され、足元から力がわいてくるとともに、穏やかで温かな感情が心に染み入ります。

 ちなみに、大ブレイク前の杉咲花さんと永野芽郁さんが共演している点も見どころです。

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“女性”のひたむきな努力と成長に元気をもらえる!

「マイ・フェア・レディ」(1964)ジョージ・キューカー監督

 米アカデミー賞で8部門を受賞した傑作。ロンドンの花売り娘・イライザ(オードリー・ヘプバーン)が、「下品な言葉遣いを直せば一流のレディになれる」と言う言語学教授・ヒギンズのもと、言葉や礼儀作法のレッスンを受けるさまを描きます。

 絶世の美ぼうを誇る大女優ヘプバーンが、バリバリのロンドンの下町言葉でまくし立てる姿が、なによりも見どころ。一方で時間を追うごとに“レディ”へと変身していき、きらびやかな社交界で華やかに振る舞う姿を見ると、努力が実った歓喜や多幸感を自分のことのように感じられます。

「舞妓はレディ」(2014)周防正行監督

 周防正行監督が洒落っ気たっぷりに、「マイ・フェア・レディ」にオマージュを捧げようと製作した意欲作。訛りの強い津軽弁と鹿児島弁のバイリンガルである少女・春子(上白石)が、京都の舞妓になるため、言葉やしきたりを学ぶ様子を描きます。

 中盤で春子は、ストレスから声を発せなくなってしまいます。そこから大切なものに触れ、再生し、また奮闘を続ける展開には、ほっこりと優しい気分にさせられます。「君の名は。」の三葉役で知られる上白石萌音の初主演映画でもあり、彼女の伸びやかな歌声や、キャッチーなミュージカルの数々も華やかで楽しいです。

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無職の中年男がGoogleに挑戦状!? 新社会人に仕事の情熱を伝える映画

「インターンシップ」(2013)ショーン・レビ監督

 職を失った“ITオンチ”の中年セールスマン2人が、世界的IT企業「Google」のインターンに挑戦し、ダメ人間ながらも超優秀な学生たちと競い合うコメディ。日本では劇場公開されなかった、隠れた名作です。

 全面協力するGoogle本社の風景、そしてユニークな物語設定が目を引きますが、特に注目してほしいのは「対話の大切さ」。何歳になっても、他人の意見に耳を傾けることが成功への近道。ダメダメな人々が繰り出す言葉のなかに、胸に響く“金言”が隠されています。

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こんなキャンパスライフを送ってみたい! 新大学生にオススメの映画

「サマータイムマシン・ブルース」(2005)本広克行監督

 サークル室に置いてあったタイムマシンを発見した大学生たちが、クーラーのリモコンを取ってくるためだけにタイムトラベルを繰り返す青春コメディ。5分に1回笑える会話劇や、SF的な伏線が次々に回収されていく圧巻の展開もさることながら、特に「バカだけど痛快な日々を送る大学生」が魅力的です。こんな大学生活を送ってみたかった…。

 サークル選びや友人関係において、きっと大きな影響を受けるはず。約13年前の瑛太、上野樹里、真木よう子による初々しい演技も印象的。ちなみにムロツヨシも出演しており、要所要所でとてもいい味を出しています。続編製作の計画もあり、目が離せません。

http://eiga.com/rental/search/?movie=41270